飽きっぽいのは私の習性。
人の意見に流されやすいのも私の習性。
さすがに30代になってからは誰それが好きって言ってたから~嫌いって言ってたから~に振り回されることはあまりなくなったけど。
そんなわけで飽きずに好きでいて、かつ他人にどう言われようとも揺るがないツボを探ってみた。
それで。YouTubeを巡回しながら、ヨガやフィットネス以外にも飽きずに好きなものがあったことに気づいた。
それは、事件・犯罪・法医学。いわゆるトゥルー・クライム。
去年までは検死官が主人公の米国ドラマ『ボディ・オブ・プルーフ』にはまっていた。でも、不人気で打ち切りになっちゃった。主演のダナ・ディレイニー(ハント検死官役)はかっこいい40代女性、という設定で気に入っていたのにな。説教くさくて手垢のついた演出がたまに鼻についたことは否めないが。だいたいドラマは複雑な人間関係等挟み込むのが蛇足なんだよな~…と海外ドラマにもやや辟易していた昨今であった。刑事ドラマの人間関係の描写が好きな人ってどれくらいいるのだろう…個人的には必要ないかな…と思っている…
そこで思い出したのが、海外滞在中に観ていたトゥルー・クライム系番組。だいたい海外に行くと熱中していた(現地の電話帳を読むことにも)。単身赴任中の父親の元へ遊びに行ったとき、全然TVの前から動かない私に父がいらついたこともあったっけ。
米国東海岸滞在中にForensic Filesという科学捜査番組に没頭していたのを思い出した。
1996年から続くご長寿番組で、科学捜査によって解決した全米の事件を1話構成で紹介している。
様々な英語圏のトゥルー・クライム系番組の中でもナレーターを務めるPeter Thomas氏の語り口がもっとも聞き取りやすいので、ノンネイティブもお勧め。聞きやすいだけではなく、抑え気味な声音が番組の雰囲気と好相性。1人で深夜に聞いていると、ちょっと怖くなるくらい。
YouTubeを漁ってみたところ、FilmRiseという、シーズン開始の第1話からほぼ完全に網羅している配信会社に行き当たった。見つけたその日からほぼ毎日閲覧している。
似たような犯罪系・法医学系TV番組でFBI Filesという番組も配信しているため閲覧したところ、いずれもとある誘拐殺人事件を共通してフィーチャーしていたので、両番組の簡単な比較検討を行いたいと思う。
【事件概要】1994年クリスマス間近、ペンシルベニア州の小さな町で、ジョアン・カトリナックという女性と3か月の息子アレックスが自宅を出たきり行方知れずに。
ジョアンはその日、息子を連れて義母とショッピングモールで落ち合う予定であった。
不審に思った夫アンディが通報したところ、地下室のドアが開いていた上、電話線が切られているのに気づく。
その後、ジョアンの車が100ヤード離れた場所で発見される。鑑識班はこのとき、車内からブロンドの髪を取りだしている。
翌年4月、母子の遺体がトウモロコシ畑で発見された。ジョアンはマザーバッグを肩にかけたまま殴られた後、射殺されていることに加え、アレックスの遺体は彼女のお腹の上に置かれた状態だった。
犯人がアンディの元恋人パトリシア・ローラーであることを突き止めたのは、通話記録、自宅への侵入経路の他毛髪であった。
刑事は聞き込みから事件前後のローラーの髪の色を調べ上げ、科学捜査班は毛髪のミトコンドリアDNAを用いることで犯人特定に至った。
なお、犯行当時、パトリシアは妊婦であり、出産から間もなく逮捕された。
この事件は、ミトコンドリアDNAを用いて犯人逮捕に至った全米3番目の事例だそう。
【Forensic Files(以下FF)とFBI Files(以下FB)比較】
●構成
FF:被害者の関係者やマスコミ関係者へのインタビューが多め。だいたい冒頭とエンディングにインタビューシーンが流れる。
FB:捜査関係者のインタビューに時間が割かれている。また、FFより尺が長いため(FF約21分、FB約60分)再現ドラマにお金と時間がかかっている印象。
本件では、FFになかった再現ドラマで、逮捕時、パトリシアが生まれたばかりの我が子に「捕まるとわかっていたら、お前を産んだりしなかったのに」と嘆き、それを自白(の一部)として取ったという捜査関係者の証言がある。再現ドラマによるショッキング度合はFFより高め。
●捜査
FF:このケースでは、車内から検出した毛髪のミトコンドリアDNA以外にも、法医昆虫学者が遺体についたハエの孵化・成長状態も参考に死亡時刻を確定したことに言及。
別エピソードではあるが、FBIのプロファイリングや目撃証言にはない人物を科学捜査で検挙する事例が紹介されており、主観が入りがちな行動科学や証言といったツールに一石を投じるスタンスである。
FB:このケースでは、ミトコンドリアDNAが逮捕につながったと述べる点ではFFと共通する一方、FFにあった法医昆虫学には触れず。
また、「ラララ科学の子」なFFに比べると、番組全体のスタンスとしては主役はあくまでFBI捜査官であり、法医学関係者は脇役、といった立ち位置を取っているイメージ。聞き込みや尋問といった古典的な手法にもまんべんなく焦点を当てている。
FBは科学捜査によって解決した事件に限定せず、その名の通り、FBIが担当した事件についてカバーしている。マフィアの親玉ジョン・ゴッティや公民権運動に絡んだミシシッピ−・バーニングといった古い事件もオンエアされるので、法医学に関心がなくとも過去の風俗や映像に興味ある人も楽しめる内容になっている。
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